MCA、基地局市場の動向に関する調査結果を発表

移動体通信・IT分野専門の調査会社である株式会社 MCA(https://www.mca.co.jp/)は、携帯電話基地局市場の調査を実施し、その結果を9月7日に発表しました。調査結果の要点は以下の通りです。

  • 3.5G/700MHz帯工事が旺盛な2017年度
  • 2018年度も盛況が持続
  • エンジ会社の確保が課題の楽天モバイル

本調査結果については、調査レポート「携帯電話基地局市場及び周辺部材市場の現状と将来予測 2018年版」(本体価格200,000円)として、発刊しています。

■調査結果抄録

3.5G/700MHz帯工事が旺盛な2017年度
2017年度はキャリア各社とも、総務省への開設計画遵守のため、3.5G/700MHz帯工事が盛況であった。キャリアによる工事発注量の平準化が進んだことから、例年になく、工事進捗は良かったものとみられる。エンジニアリング会社側も大手3社による地場系エンジニアリング会社の経営統合も発表され、今後の工事需要への体制を整えている。

2018年度も盛況が持続
引き続き、2018年度も3.5G/700MHz帯工事が旺盛とみられるが、3.5GHz帯工事は最終年度となり、NTTドコモは9,600局、KDDI(au)が11,900局、ソフトバンクは13,000局と3.5GHz帯一色の1年になる見込みである。一方、700MHz帯工事は2018年度から東名阪での工事も進められ、積極的な工事が見込まれる。キャリア各社とも、開設計画遵守を目指しているものの、NTTドコモは半年遅れ、KDDI(au)が3年遅れ、ソフトバンクは2年遅れの状況になっている。

エンジ会社の確保が課題の楽天モバイル
2019年10月に楽天モバイルネットワークがサービスを開始する。大手3社であれば、エンジニアリング会社との取引関係も深いため、ネットワーク運用開始半年前からでも置局工事は間に合うものと考えられる。楽天モバイルネットワークは新規取引になるため、1年前の2018年度下期から動き出すものとみていたが、2019年度からの着工開始とされる。サービス開始まで半年という大手3社並みの動きで、計画通りのサービス開始に不安が残る。ただ、大手キャリアとの国内ローミング契約締結が可能になれば、屋内外、地下といったエリア問題は一気に解決する問題ではある。


■調査レポート「携帯電話基地局市場及び周辺部材市場の現状と将来予測 2018年版」
発行日:2018年8月
判型:A4版 232頁
発行・販売:株式会社 MCA
頒価:200,000円(税抜)
調査期間:2018年5月~2018年8月
販売方法:PDFファイルのダウンロード及びA4コピー刷り製本
※調査レポートの目次など詳細は「レポート目次」をご参照ください。


■本件リリースに関するお問い合わせ
株式会社 MCA(MCA Inc.)
担当:大門(だいもん)
E-Mail:info@mca.co.jp
TEL:03-6261-2571
FAX:03-6261-2572