MCA、国内主要キャリア各社の設備投資に関する調査結果を発表
移動体通信・IT分野専門の調査会社である株式会社MCAは、国内主要キャリア各社の設備投資に関する調査を実施し、その結果を11月9日に発表しました。調査結果の要点は以下の通りです。
- 2021年度の国内キャリア投資は2.8兆円まで拡大するも、23年度以降は微減の見通し
- 国内キャリアの機器投資は約4,100億円、携帯電話事業を行う4社が全体の70%強で市場を牽引
- 21年度の国内キャリア向けネットワーク機器市場は前年度比10%増に
本調査結果については、調査レポート「主要キャリアのネットワーク投資戦略と通信インフラ市場 2022年版」(本体価格200,000円)として、発刊しています。
■調査結果抄録
□楽天モバイルの投資拡大が国内キャリア投資額を底上げ
2021年度の国内市場におけるキャリアグループの合計設備投資額は前年度比6.9%増となる2兆8,024億円となった。
NTTとSBグループが微減、KDDIグループは増加、RMグループが大幅増とRMグループの投資拡大が大きく影響している。
SBとRMグループが2023年度以降の投資抑制を発表しており、今後、国内キャリア投資推移は2022年度を境に落ち着くものとみられる。それに伴い、2025年度は国内キャリアグループの合計投資額は2兆4,208億円と予測した。
□移動系キャリアが牽引する国内ネットワーク機器投資
国内キャリアにおける2021年度のネットワーク機器投資は4,124億円と推定した。
KDDIが819億円、楽天モバイルは780億円、ソフトバンクが680億円、NTTドコモは660億円と携帯電話事業を行う4社が全体の71.2%となる2,939億円を投下し、移動系キャリアが国内ネットワーク機器投資を牽引している点に変化はない。
また、NTTグループにおけるネットワーク機器投資は全体の38.1%となる1,570億円を占めたものの、前年度から5ポイントの減少になっている。
□前年度比10%増となった2021年度のネットワーク機器投資額
2021年度のキャリア向け国内ネットワーク機器市場は4,125億円になった。
主な内訳として、伝送装置が1,400億円、携帯電話基地局は1,309億円、ルータが675億円、スイッチは520億円、PON/MCが220億円である。基地局の大幅拡大以外、各機器は微減、微増の結果になったが、伝送装置の高水準な推移は続いている。
今後、国内キャリア向けネットワーク機器市場自体は5G向け投資の影響から2023年度まで4,000億円規模で推移し、5G向け投資の落ち着く2024年度以降は3,800億円規模に縮小するものと予測した。
■調査レポート「主要キャリアのネットワーク投資戦略と通信インフラ市場 2022年版」
~2021年度におけるキャリアの設備投資動向と2025年度までの通信インフラ機器市場を予測~
発行日:2022年11月
判型:PDFファイル(A4版199頁)
発行・販売:株式会社 MCA
頒価:200,000円(税抜)
調査期間:2021年9月~2022年7月
販売方法:pdfファイルのダウンロード
申込方法:オンライン注文
※調査レポートの目次など詳細は「レポート目次」をご参照ください。
■本件リリースに関するお問い合わせ
株式会社 MCA(MCA Inc.)
担当:大門(だいもん)
E-Mail:info@mca.co.jp
TEL:03-6261-2571
FAX:03-6261-2572