MCA、国内主要キャリア各社の設備投資に関する調査結果を発表
移動体通信・IT分野専門の調査会社である株式会社 MCA(https://www.mca.co.jp/)は、国内主要キャリア各社の設備投資に関する調査を実施し、その結果を11月8日に発表しました。調査結果の要点は以下の通りです。
- SBグループと楽天モバイルの投資抑制が国内キャリア投資額に影響
- 国内ネットワーク機器投資は移動系キャリアが牽引
- 2023年度のネットワーク機器別投資額は4,095億円
本調査結果については、調査レポート「主要キャリアのネットワーク投資戦略と通信インフラ市場 2024年版」(税込220,000円)として発刊しています。
■調査結果抄録
◆SBグループと楽天モバイルの投資抑制が国内キャリア投資額に影響
2023年度の国内市場におけるキャリアグループの合計設備投資額は前年度比3.5%減となる2兆4,491億円になった。2023年度はKDDIグループによるDCプロバイダ買収に伴う投資拡大があったものの、ソフトバンクグループは前年度947億円減となる3,128億円、楽天モバイルが同1,176億円減の1,776億円が投資縮小に影響している。
2024年度は通常運航となるKDDIグループ、さらなる投資抑制を計画する楽天モバイルにより、2兆3,026億円まで投資が落ち込むことが予想される。ソフトバンクグループと楽天モバイルが2023年度以降の投資抑制を発表しており、今後、国内キャリア投資推移は2022年度を境に縮小していくものとみられる。その後も投資は微減が続くものの、2027年度の国内キャリアグループの合計投資額は2兆1,854億円と予測した。
◆国内ネットワーク機器投資は移動系キャリアが牽引
国内キャリア各社における2023年度のネットワーク機器投資は4,095億円と推定した。主な内訳はKDDIが1,118億円、NTTドコモが654億円、ソフトバンクは558億円、楽天モバイルが443億円と携帯電話事業を行う4社が全体の67.7%となる2,773億円を投下し、
移動系キャリアが国内ネットワーク機器投資を牽引している点に変化はない。また、NTTグループにおけるネットワーク機器投資は全体の40.9%となる1,673億円を占めている。
◆2023年度のネットワーク機器別投資額は4,095億円
2023年度のキャリア向けネットワーク機器別の投資額は前年度比4.1%減となる4,095億円となった。伝送装置と携帯電話基地局は縮小したが、ルータやスイッチ、PON/MCが拡大している。
今後、伝送装置やルータ、スイッチは微増していくものの、基地局やPON/MCが微減していく見込みである。基地局は年度の新局数縮小が見込まれるため、市場縮小が想定される。
■調査レポート「主要キャリアのネットワーク投資戦略と通信インフラ市場 2024年版」
~2023年度におけるキャリアの設備投資動向と2027年度までの通信インフラ機器市場を予測~
発行日:2024年11月
判型:PDFファイル(A4版261頁)
発行・販売:株式会社 MCA
頒価:200,000円(税抜)
調査期間:2023年9月~2024年8月
販売方法:pdfファイルのダウンロード
申込方法:オンライン注文
■本件リリースに関するお問い合わせ
株式会社 MCA(MCA Inc.)
担当:大門(だいもん)
E-Mail:info@mca.co.jp
TEL:03-5325-0222