移動体通信・IT分野専門の調査会社である株式会社MCA(所在地:東京都東京都新宿区西新宿1-25-1、代表者:天野浩徳、TEL:03-5325-0222)が2024年11月8日に、調査レポート「主要キャリアのネットワーク投資戦略と通信インフラ市場2024年版~2023年度におけるキャリアの設備投資動向と2027年度までの通信インフラ機器市場を予測~」(価格:税抜200,000円)を発刊しました。

■調査概要
主要キャリアグループ各社の決算をみると、移動系キャリアが前年度を1,000億円拡大させているが、固定系キャリアは横ばいないし微減の業績となった。2023年度にNTTグループは9兆1,434億円、KDDIグループが5兆9,345億円、ソフトバンクグループは6兆1,753億円の売上高を記録し、その他のキャリアを含めると、国内通信市場は22兆643億円になっている。2024年度も約2,300億円増の22兆2,935億円が見込まれる。

また、主要キャリアグループ各社における2023年度の設備投資額は前年度比3.5%減となる2兆4,491億円になった。内訳はNTTグループが1兆1,043億円、KDDIグループは7,493億円、ソフトバンクグループが3,128億円、楽天グループは1,776億円、電力系キャリア合計が1,051億円となる。なお、2023年度の楽天モバイルに続き、2024年度からはソフトバンクの投資抑制もはじまり、国内キャリア投資も2027年度に2兆1,854億円にまで落ち込むものとみられる。

一方、主要キャリアグループ各社の投資額に影響を受けるのがネットワーク機器市場である。国内キャリア投資が微減したこともあり、2023年度は微減の4,095億円を記録した。
ハイエンドルータとスイッチの微増、PON/MCの大幅増があったものの、伝送装置と携帯電話基地局は大幅減となった。

今後の国内ネットワーク機器市場に関しては、伝送装置やハイエンドルータ、スイッチ、PON/MCが微増と推定した。基地局は2023年度以降、大幅な新局数の拡大が見込めないため、今後は市場が微減傾向で推移していくものとみている。基地局市場の微減があるものの、その他の通信機器が微増となることにより、2024年度以降も4,000億円超の市場規模で推移していくものと予測した。

本レポートは主要キャリア各社におけるネットワーク関連の設備投資動向を分析することにより、ネットワーク機器の市場規模やキャリア内ベンダシェアなどを明らかにすることを目的とする。主要キャリア各社の設備投資額の視点を踏まえ、キャリア各社のネットワーク機器投資及び各ネットワーク機器市場の現状と今後を追う。なお、本レポートは主要キャリア各社の設備投資額やネットワーク機器投資、機器市場、ベンダ実績など数量的な相関関係が把握できるなどの特色を持つ。

■調査レポートのポイント
・2022~2027年度までの各社のネットワーク設備投資予測
・2022~2027年度までの各ネットワークインフラ機器市場予測
・NTTグループを巡る動きやIOWN、Beyond 5G/6G、ローカル5Gの動向をピックアップ
・2023年度のネットワークインフラ機器別ベンダシェア

■レポート詳細
https://www.mca.co.jp/itforecastreport/itnetworks2024/