移動体通信・IT専門の調査会社である株式会社エムシーエイ(https://www.mca.co.jp/)は、SDN関連市場に関する市場動向調査を実施し、その結果をとりまとめました。調査結果の要点は以下の通りです。
- 通信キャリア市場は2016年以降に立ち上がると予測
- SDN関連市場規模は2014年度、550億円見込み、2018年度には5,000億円市場に拡大
- SDN方式別ではホップバイホップ方式が主流に
本調査結果については、調査レポート「SDNの動向と関連市場における主要プレイヤーの戦略に関する調査2015」(本体価格200,000円)として発刊しています。
■調査背景
SDN(Software Defined Networking)というワードがICT業界で頻出するようになったのが2012年ころからである。当初は話題先行型の市場と見られていたが、データセンターなどのクラウ
ド事業者をはじめ企業などのエンタープライズ系への導入実例が出てきたことでSDNは実態性のある市場へと成長しつつある。
SDNとはネットワーク機器内に統合されていたパケット伝送機能と経路制御機能を分離し、ソフトウェアからネットワーク全体を集中制御しようとするものである。
これまでのネットワークは、例えばネットワークにサーバを追加する、あるいは1つのネットワークを複数に分割するには、物理的にケーブルの接続をやり直したり、ルータやスイッチごとにネットワーク管理者が設定をしたりしなければならなかった。
しかしネットワーク上に仮想サーバが多数存在するようになり、しかもそれが動的に生成、消滅するようになると、ネットワーク管理者がネットワーク機器をそのたびに設定しなければならないのでは実用的な運用を行うことは難しくなってきていた。
SDNが急速に注目されたのは、このような状況を打破するための有力な手段として、ネットワークの構成や機能をソフトウェアだけで設定できるようにすることを目指したコンセプトを提示したからである。
SDNによるネットワークの仮想化が、おもに設定や運用管理における既存のネットワークの課題を解決し、クラウドやサーバ仮想化などに対応するネットワーク仮想化を実現するものと位置づけられている。SDNの特徴は、ネットワーク機器の動作を外部プログラムから定義できるという点であり、そのメリットは、「柔軟性」と「プログラマブル」であるということに集約される。
SDNはデータセンターなどのクラウド事業者への導入が先行し、今は企業ネットワークの分野にも広がってきている。今後は広域ネットワーク対応のSDN製品も充実してくると見られ、通信キャリアへの導入も視野に入ってきている。また、これらの特定分野に限らず、あらゆるネットワークがSDN化していく可能性も指摘されている。
本調査資料はSDNの動向並びに主要プレイヤーの取り組みを調査するとともに、SDN化で変化するICT業界の構造変化も含めて調査分析するものである。
■調査レポート詳細
発行日:2015年1月
判型:A4版136頁
発行・販売:株式会社 MCA
頒価:200,000円(税別)
販売方法:印刷レポート & PDFファイル
■本件リリースに関するお問い合わせ
株式会社 MCA(MCA Inc.)
担当:小藤秀樹
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