~絶え間なく続く移動通信ネットワークの最適化へ向けたキープレーヤの動向と戦略分析~
■はじめに
いつでも、どこでも利用できる携帯電話サービス。その根幹を成す移動通信ネットワークにはネットワークの計画、構築、運用といった3つのオペレーションがあります。キャリアは計画に従い、ネットワークを構築し、検証などの運用管理を行うことにより、健全なネットワークサービスの提供が可能になります。また、検証などの結果を次年度計画に反映させることで、より高品質なネットワークへ近づきます。
近年、NTTドコモやイー・アクセス(イー・モバイル)がLTEサービスの提供を開始しました。しかし、提供開始から間もないLTEよりも、従来からの既存3Gネットワークが主力のネットワークといえます。すでに3Gネットワークは全国主要地域に広がり、従来型の面的なネットワーク構築から、現在では通話・通信品質向上を目的とした工事へ移行しています。
通話・通信品質向上にはネットワークの最適化工事が欠かせず、これらの市場にはネットワークの解析や分析に用いるスペクトラムアナライザなどを取り扱う計測器ベンダや、それらを用いて工事を行うエンジニアリング会社など多数の企業が参入しています。キャリアもネットワークの効率化を重視する傾向にあり、最適化市場の今後に期待がかかります。
ただ、ネットワークの解析や分析を行うスペクトラムアナライザなどの計測器には多額の初期投資が必要になります。また、LTEネットワークにはSON(Self Organizing Network)が内蔵され、3Gネットワーク時の最適化ニーズが縮小化するなどの課題もあります。
本調査では、以上のような状況を踏まえ、今後も続く見込みの移動通信ネットワークの最適化に注目し、パブリックデータの収集はもちろんのこと、関係者への取材を通じて当該市場を総合的に把握し、キャリアやベンダ、エンジニアリング会社各社の事業戦略を明らかにします。さらに最適化市場全体の未来像についても明らかにすることも目的としています。
■調査レポートのポイント
◎移動通信ネットワークにおける最適化関連市場規模推移と予測
◎キープレーヤ(キャリアやベンダ、エンジニアリング会社)の戦略分析
◎最適化ツール市場の動向と展望
■調査対象
▼セルラーキャリア
NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイル、イー・アクセス(イー・モバイル)
▼無線機ベンダ
エリクソン・ジャパン、サムスン電子ジャパン、日本電気(NEC)、ノキア シーメンス ネットワークス、パナソニック モバイルコミュニケーションズ、日立製作所、華為技術日本、富士通など
▼計測器・最適化ツールベンダ
Accuver、アジレント・テクノロジー、アンリツ、岩通計測、東陽テクニカ、横河メータ&インスツルメンツ、ローデ・シュワルツ・ジャパンなど
▼エンジニアリング会社など
KCCSモバイルエンジニアリング、KDDIエンジニアリング、京セラコミュニケーションシステム、協和エクシオ、コムシスグループ、ドコモエンジニアリング、ドコモ・モバイル、ミライトなど
■レポート体裁/費用
発行会社 | 株式会社MCA |
発刊日 | 2012年10月 |
価格 | 200,000円(消費税 抜き) |
ページ数 | 120P |
販売方法 | 印刷レポート&PDF |
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■レポート目次
1.セルラーキャリアの移動通信ネットワーク最適化の状況と戦略
図:キャリア4社における3Gネットワークのエリア展開や周波数戦略、最適化動向
図:キャリア4社における3.9G(LTE)ネットワークのエリア展開や周波数戦略、最適化動向
1-1. 3G/3.9G(LTE)ネットワークの設計思想と状況
表:キャリア4社における3G/3.9G(LTE)ネットワークの設計思想と通信方式の展開
キャリア各社の3Gネットワークの状況
キャリア各社の3.9G(LTE)ネットワークの状況
表:キャリア各社の3G/3.9G(LTE)ネットワークの状況
1-1-1. NTTドコモ
表:キャリア各社における2012年度末でのLTEサービスの人口カバー率
図:NTTドコモにおけるエリアと周波数帯の関係
表:NTTドコモの利用周波数帯と状況
図:NTTドコモの割当帯域とサービス提供時期(2011~2016年度)
1-1-2. KDDI(au)
図:KDDI(au)におけるエリアと周波数帯の関係
表:KDDI(au)の利用周波数帯と状況
図:KDDI(au)の割当帯域とサービス提供時期(2011~2016年度)
1-1-3. ソフトバンクモバイル
図:ソフトバンクモバイルにおけるエリアと周波数帯の関係
表:ソフトバンクモバイルの利用周波数帯と状況
図:ソフトバンクモバイルの割当帯域とサービス提供時期(2011~2016年度)
図:ソフトバンクモバイルにおける900MHz帯のネットワーク計画
図:ソフトバンクモバイルにおける900MHz帯基地局設置によるエリアの変化
ソフトバンクによるイー・アクセスの完全子会社化
図:ソフトバンクモバイル+イー・アクセス(イー・モバイル)におけるエリアと周波数帯の関係
1-1-4. イー・アクセス(イー・モバイル)
図:イー・アクセス(イー・モバイル)におけるエリアと周波数帯の関係
表:イー・アクセス(イー・モバイル)の利用周波数帯と状況
図:イー・アクセス(イー・モバイル)の割当帯域とサービス提供時期(2011~2016年度)
1-2. 移動通信ネットワークに対する最適化の考え方と方向性
1-2-1. NTTドコモ
図:NTTドコモにおけるエリア品質を強化に対する4つの取り組み
1-2-2. KDDI(au)
1-2-3. ソフトバンクモバイル
1-2-4. イー・アクセス(イー・モバイル)
1-3. 移動通信ネットワーク最適化の現状と課題
表:移動通信ネットワーク最適化の現状と課題
1-3-1. NTTドコモ
図:NTTドコモにおけるネットワーク品質維持・向上の流れ
途切れることなく継続的に走行調査(ドライブテスト)などを実施
表:NTTドコモにおける走行調査(ドライブテスト)と歩行調査の主な調査内容
図:NTTドコモにおける走行調査(ドライブテスト)の概要
図:NTTドコモにおける小ゾーン構成の概念
図:NTTドコモにおけるセクタ構成の概念
1-3-2. KDDI(au)
図:KDDI(au)における品質情報解析システム
図:KDDI(au)におけるエリア品質情報送信機能
図:KDDI(au)におけるEV-DO Advancedのイメージ
図:KDDI(au)のイベントにおけるエリア対策
図:KDDI(au)におけるピコセル(小型基地局)のイメージ
図:KDDI(au)におけるOptimized Handoverのイメージ
1-3-3. ソフトバンクモバイル
流動性人口推定データ
図:ソフトバンクモバイルにおけるソフトバンク電波改善宣言全体フロー
表:ソフトバンクモバイルにおける電波チェッカーの主な機能(iPhone 5)
表:ソフトバンクモバイルにおける電波チェッカーの主な機能(SoftBankスマートフォン)
図:ソフトバンクモバイルにおけるジオメディアサービスのシステム構成概要
電波チェッカー
電波状況ピンポイント検索
ソフトバンクモバイルにおけるジオメディアサービスによる現地調査の流れ
ソフトバンクモバイルにおけるジオメディアサービスのシステム構成
図:ソフトバンクモバイルにおけるSiliverlightを活用した新ジオメディアサービス
1-3-4. イー・アクセス(イー・モバイル)
図:NTTドコモにおける全国エリア訪問件数の推移(累積、概数)
表:NTTドコモにおける不感地対策の流れ(原則48時間以内のエリア訪問調査)
表:KDDI(au)における不感地対策の流れ(電波サポート24、自宅の電波調査を希望した場合)
表:ソフトバンクモバイルにおける不感地対策の流れ
1-4. 最適化におけるベンダやエンジニアリング会社との関係
図:最適化におけるベンダやエンジニアリング会社との関係
1-4-1. NTTドコモ
1-4-2. KDDI(au)
1-4-3. ソフトバンクモバイル
1-4-4. イー・アクセス(イー・モバイル)
1-5. 最適化向け投資の規模推移と予測(2011~2016年度)
ソフトバンクモバイルが牽引して2016年度に815億円まで拡大
図:キャリア各社における設備投資額と最適化向け投資の規模推移と予測(2011~2016年度)
表:キャリア各社における設備投資額と最適化向け投資の規模推移と予測(2011~2016年度)
2011年度の基地局1局あたりの最適化向け投資はNTTドコモがソフトバンクモバイルの2倍
表:キャリア各社における2011年度の最適化向け投資・基地局数・1局あたりの最適化向け投資
2.無線機ベンダの動向と戦略
図:無線機ベンダと最適化工事エンジニアリング会社との関係と動向
2-1. 最適化市場での事業領域(技術開発・オペレーションなど)
2-1-1. エリクソン・ジャパン
図:ネットワークの最適化の流れ
図:最適化されたネットワークとされていないネットワークとの違い
2-1-2. ノキア シーメンス ネットワークス
図:ノキア シーメンス ネットワークスにおけるNPO部門のポートフォリオ
2-3-3. 国内ベンダ
SON(Self Organizing Network)機能
図:ノキア シーメンス ネットワークスによるSON機能のイメージ
図:NECにおけるSON機能の概要
キャリアアグリゲーション
HetNet(Heterogeneous Network)
図:ノキア シーメンス ネットワークスによるHetNetのイメージ
2-2. 現状の最適化市場との関わり方
無線機ベンダと最適化エンジニアリング会社との棲み分けが成立
表:キャリアと無線機ベンダの供給関係と最適化作業
2-3. 最適化市場に対する考え方と方向性
無線機ベンダとエンジニアリング会社との棲み分けが継続
最適化作業よりもパラメータ調整での関わり
2-4. 最適化市場の将来的な位置付け
人為的な最適化作業は今後も継続
OPEX削減による最適化市場の縮小
3.エンジニアリング会社の動向と戦略
図:最適化・基地局工事エンジニアリング会社の位置付けと相関図
3-1. 参入プレーヤの最適化作業への体制と流れ
表:参入プレーヤの最適化作業への体制と流れ
3-1-1. ドコモ・モバイル
3-1-2. KDDIエンジニアリング
図:KDDIエンジニアリングにおける事業領域
3-1-3. 京セラコミュニケーションシステム(KCCS)
図:KCCSにおけるネットワーク最適化の事業領域
3-1-4. KCCSモバイルエンジニアリング(KCME)
3-1-5. ブルーストーン L&C(BL&C)
表:ブルーストーン L&Cにおけるネットワーク最適化業務の流れ
3-1-6. アクセスクリエイト
3-1-7. きんでん
3-1-8. コムテクト
表:コムテクトにおけるサービス内容
3-1-9. 三技協
表:三技協におけるネットワーク最適化業務の流れ
3-1-10. シー・エヌ・エス
表:シー・エヌ・エスにおける最適化業務のサービス内容
3-1-11. メディアクリエイトコミュニケーションズ
表:メディアクリエイトコミュニケーションズにおけるサービス内容
3-2. 最適化事業に対する取り組みと課題
ワンストップソリューションでの最適化作業が有利
通建会社未参入の背景
表:日本コムシスにおける電波品質調査の概要
3-3. 最適化作業に向けた新技術の動向
3次元制御の次世代アクティブ・アンテナを開発
図:基地局向けアンテナの進化
3-4. 最適化事業の売上高推移と予測(2011~2016年度)
NTTドコモ子会社が過半数を占める最適化事業売上
図:エンジニアリング会社における最適化事業の売上高シェア(2011年度)
図:エンジニアリング会社3社における最適化事業の売上高推移と予測(2011~2016年度)
表:エンジニアリング会社3社における最適化事業の売上高推移と予測(2011~2016年度)
4.計測器・最適化ツール市場の動向
図:計測器・最適化ツールベンダの動向
4-1. 計測器・最適化ツールベンダの動向
計測器・最適化ツール市場の動向
4-1-1. アンリツ
4-1-2. Accuver
4-1-3. アンドリュー・ジャパン
4-2. 最適化ツールの動向と特長
ノートPC以外にスマートフォンとの組み合わせも提供
キャリアによって異なる最適化ツールの価格
表:キャリア4社における最適化ツールの協力会社への提供形態
4-3. 主な最適化ツールの仕様
表:AccuverにおけるXCALシリーズの主な仕様
表:AccuverにおけるXCAL-Mobileの主な仕様
表:AccuverにおけるXCAPシリーズの主な仕様
表:AccuverにおけるXCAL-Sシリーズの主な仕様
4-4. 最適化ツール市場の規模推移と予測(2011~2016年度)
2014年度にピークを迎える最適化ツール市場
図:最適化ツール市場の規模推移と予測(2011~2016年度)
表:最適化ツール市場の規模推移と予測(2011~2016年度)
5.移動通信ネットワーク最適化市場の総括と将来予測
5-1. 移動通信ネットワークにおける最適化市場の構図(Snap Shot)
図:移動通信ネットワークにおける最適化市場の構図(Snap Shot)
5-2. セルラーキャリアのネットワーク最適化戦略の総括(強み、弱み、今後の動向)
表:セルラーキャリアのネットワーク最適化戦略の総括(強み、弱み、今後の動向)
5-3. 最適化関連市場規模の推移と予測(2011~2016年度)
2016年度に最適化関連市場は980億円へ拡大
図:最適化関連市場規模の推移と予測(2011~2016年度)
表:最適化関連市場規模の推移と予測(2011~2016年度)
5-4. 最適化市場の普及拡大要因・阻害要因
5-4-1. 普及拡大要因
5-4-2. 普及阻害要因
5-5. 最適化市場の総括と将来動向
5-5-1. 総括
終わりのない最適化市場はキャリアやエンジニアリング会社が主導
5-5-2. 将来動向
キーワードはエリアの深さ・広さへの追求
電波状況の満足度(キャリア別)
表:電波状況の満足度(キャリア別)
図:通話エリアの満足度(キャリア別)
表:通話エリアの満足度(キャリア別)
通建会社の本格参入が最適化市場を活性化
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